Tomigaya Travel

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北京空港 管制指示による遅延

GWのヨーロッパ旅行。とりあえず北京まで行きそこからフィンエアーという変則行程を予約し、いざ北京へ。成田発18:10というフライト。翌日は北京発10:55なので北京ではホテルで寝るだけ。無駄がある行程だが、航空運賃のためやむなし。
北京からヘルシンキは一日一便しかなく、同日に10:55の北京発に合わせるフライトもないので北京での一泊することに。

朝起きて中途半端に時間があるのでランニングしたりして時間を潰しつつ出発。
とりあえず空港に行く道すがら何時頃北京到着なんだろうと言う好奇心でJALのHPをチェック。すると気になる表示が。

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えー、なんやねん、管制の指示って??そういえば日本でもたまにあったな。
出張帰りの夜便の伊丹から羽田行きとか乗ると「羽田空港管制指示のため、出発を待機しています。」と言うコメントをよく聞いた。ただ、伊丹を出るのは遅れるものの羽田に着くのはそんなに遅れることはなかった。伊丹ー羽田はビジネス客が多いから優先的に着陸されているのか、そもそも飛行距離が予定時間よりもバッファを取っているか。(予定では70分だが、実際に離陸すると40分ほどで到着できるので)
でも海外の空港となると少し話しは違う。不安だけど、今日乗り換える訳でもないのでとそんなに考えずに成田へ。むっちゃ混んでる、GWの成田。
混雑のお陰?で普段はサクララウンジの身分なのにファーストクラスラウンジへ。
搭乗クラスのインボラではなく、ラウンジのインボラ、初めて☆
ラウンジは搭乗口から近いサテライトのラウンジ。

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サクララウンジにはないChampagneを頂き遅延の事など頭になくほろ酔いに。
JALファーストクラスラウンジは寿司バーが有名だが、サテライトのファーストラウンジにはなく、残念だったものの、無料でupgradeしてもらってるので文句は言えぬ。
遅延がちだったチーズの補給も着々と進んでるw

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同時にワインとシャンパンが進んでほとんどでき上がり、あろうことか爆睡してたら、
ラウンジのスタッフさんに起こされて、「サテライトは申し訳ありませんが19:30までとなってます、申し訳ありませんが本館のラウンジは最終便まで空いてますので」と言われ本館ラウンジへ移動。さすがに本館でもファーストに入れて!と欲張りな事は言わずサクララウンジへ。
ちょっとお茶で酔い冷ましをしつつJALのHPを見てたら

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おいおいおいおい、遅延はいいけど、羽田って何やねん??
今日中に遅れてもいいけど、羽田に戻るってなにー??明日の朝のヘルシンキ便に乗り継げないじゃん??ありえないー。。。。。
できることはないのでとりあえずラウンジの受付へ。スタッフの人に状況を聴取。
とりあえず北京の管制の指示なんで不可抗力であること、北京空港に着陸できるように最善を尽くすこと、北京が多少混雑していてもそれなりに旋回できるほどの燃料を積んで北京に向かう旨説明を受ける。
当方からは翌日北京から乗り継ぎがある旨説明。万が一羽田に着いた時のために羽田のJALの地上デスクにも共有頂く。
一気に酔いが覚める。この時点で20:30頃。変更後の出発は21:30の予定。
しばらく状況を友人にLINEしつつ搭乗を待つ。
結局21:30過ぎに無事出発し北京へ向かう。HPでは羽田へのダイバートの説明があったが機内では全くなかったのでとりあえず無事北京に着くことを祈りつつ眠りにつく。
目を覚ますと機長からのアナウンス。
「当機は北京空港に向け降下を開始しました・・・」
おー、これで無事着陸できる??と安心しながら機内モニターを見ているとなかなか高度が下がらない、ひょっとしたら旋回してる?と考えたものの、しばらくすると一気に高度が下がって行き、無事北京空港へ到着。

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到着時刻は25:10、がーん。定刻が21:15到着(北京時間)予定が25:10って、ほぼ4時間のDelay。そもそも管制の指示って、ひょっとしてこの便だけじゃないの、遅れたの?と猜疑心の塊のため、他のフライトをチェック。

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本来18:50羽田発予定のJAL25便が21:15出発して到着が24:48。
5時間Delay。
ほぼ同じ時間に成田を出たANA便は↓

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ほぼ4時間半のDelay。
実は自分の乗った便が一番遅延が短く到着できた模様。まあ4時間も4時間半も5時間も変わらないっちゃ変わらないけど、他の方が遅れてるといくばくか慰められる。。

で、やっと本題の何でこんなむちゃくちゃな事になるんだ、北京空港。
ラウンジのスタッフの人が「不可抗力」と言っていたけど、これは保証するしないになった時のための定型的な返し文句かと思ったが、他の便もボロボロな所を見るとやはり不可抗力とういうのはあながち間違ってないかも。羽田の管制指示みたくすぐ解消してくれるものではなく、遅延幅が尋常ではない。

他の方のBlogなんかを見ていると、原因らしきものは判明。そもそも北京首都空港はキャパを大きく超える便数の航空機を処理しているので混雑のせいでそもそも遅延は日常茶飯事。
そして視界が悪化して管制の負担が大きくなるとただでさえ混雑しているので管制が着陸しようとする飛行機の離陸を許可せず、足止めした上で運営しているとのこと。
羽田の管制で遅延する時も要因は基本的に空港混雑なので北京も同様だと思う。
ただ、遅延の幅が大き過ぎる。昨今は日中関係も改善しているので日本に対して特段ひどい扱いをしているとも思えない。しかし、翌日搭乗予定のフィンエアーなどには遅延はない、どういう事か。
少なくともヘルシンキから北京までは8時間近く掛かるので飛んだ後でやっぱり着陸は許可できない、となってもそれは厳しいだろう。周辺の天津とか青島に着陸して燃料積み直して再度離着陸するとなると燃料費でも影響が大きい。
一方で日本からのフライトの場合は4時間以内なので混雑しそうになれば離陸を制限すればそもそも日本から飛び立てないので影響は軽微。(乗る身からすると酷いが。)
確かに羽田の管制に引っかかった時も伊丹便だった。羽田と結んでる空港の中では極めてフライト時間は短い。那覇から既に飛んでる飛行機を止めるよりもまだ出発していない伊丹便を待たせる方が合理的だ、ひょっとしから北京の管制もそういう判断だったのかもしれない。

では、そもそも視界悪化でなんだっけ?雨でも台風でもなんでもないんだけど。
北京を発った後に実際にアレルギーが発症して気づいたのだが、北京のPM2.5m酷い。
宿泊したホテルがバスで5分ほどの所にあるが、もやであまり見えないほど視界が悪い。翌日のデータになるが、PM2.5は殊の外悪化していた。

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「健康によくない」ってwはっきり言いますな。
天気予報は晴れだったのに視界はほとんどない、それがPM2.5の模様。
空には雲はないが視界を著しく下げるほどの空気って。。。おそるべしPM2.5。

結論(仮説)としては、やはりPM2.5により視界が悪くなると飛行機の離着陸を管制が制限している模様。そして近距離の日本は影響を受けやすい。(実際前日の同じ便も北京到着は25時を超過)少なくとも日系航空会社は影響を受ける。
ひょっとっしたらこういう中でも中国系は難なく着陸許可されていたかもしれないが。
ヨーロッパ方面には北京経由は無駄もなくいいルートだが、北京の管制と大気にはくれぐれもお気をつけ下さい!!

追伸:帰りにもう一度北京に立ち寄り、乗り換え時間で市内観光したが、ヘルシンキ便も東京便も一切遅延なし。天安門の空気はこんな感じ↓

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これで仮説は確信に変わった。PM2.5が出てくると北京空港遅延リスクが発生する。
PMがなければ何とか運用できている模様。

今回みたいな遅延もそのうちなくなる?かもしれない記事がこちら↓
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190512-03224380-clc_toho-cn

北京大興新空港が管制ではなく完成すると、スターアライアンスの航空会社がそちらに移るようで多少は北京首都空港の混雑は解消される見込み。

いずれにしても当面は香港とかソウルの感覚で北京空港を使わない事を推奨する。