その ８
怖い本物警官と一悶着あって完全に心がチキンになりこの怖いイタリアを一人で乗り越えられるか不安になりがながら、迷える子羊の気持ちでピサ行きの電車へ。
フィレンチェ駅はメインのコンコースからはローマとかベネチアとか長距離が出発しているが、ピサは少し離れたコンコースから出発するのでご注意を。
乗った電車はほぼ満席。快速だったので約50分ほどでピサ駅へ到着。途中は職務質問で弱った心を暖めるようなトスカーナの日差しがいくばくはここを癒やしてくれた。
駅前から目的地のピサの斜塔へは2-3kmとのこと。普段なら散歩しながら向かう距離。
でもいるんだよねー、ここにもうにょうにょカーキ色の「POLICE」が。
しかもむっちゃ暇そうにタムロしてる、、、これは暇つぶしに尋問されるリスク大。。
何も悪いことしてないけど、一刻も早く立ち去りたい一心でタクシーに飛び乗る。
「ドゥオモ、Please！！」で伝わり、5分ほどでピサの斜塔の入り口に到着。
手前から「洗礼堂」、「大聖堂＝ドゥオモ」、一番奥が斜塔。
広場の前にあるチケットカウンターで洗礼堂とドゥオモの入館券を購入し、まずは洗礼堂へ。一階から二階を見上げるとこんな感じ↓
二階から一階を見下ろすとこんな感じ↓
外に出て礼拝堂を見ると↓な感じ。
礼拝堂の形もさることながら、天気がよくて雲がむっちゃ綺麗だった。
お次はお隣のドゥオモに潜入。
さすが、イタリア、カトリック総本山。教会の装飾のきらびやかさが半端ない！！
本当はこの一面一面に歴史的な物語が刻まれているのだと思う。そういうのに造詣が深い人からすると、ドゥオモだけで半日はいられるのだろう。
ふと天井を見上げると↓
しかし、この大聖堂、できたのが1272年とのこと。
帰国してから調べてみると、日本は鎌倉時代で元寇が来るのが1274年なのでちょうど北条時宗が執権のころ。そんな時代にここまでの装飾と建物を作る技術があったとは。
先人の恐ろしい建築技術と芸術的センスが今のイタリア観光を支えてるのだ。
カトリック＝豊かではないとかBlogで書いたけど、先人は恐らく豊かだったと思うし、その恩恵を後世の人が享受できてるんだね、何かちょっと考えさせられた。
強力な観光資源があるからそこまで労働意欲が出ないから生産性が上がらないのかもしれないし、今国際競争力があるとされてる国ってほとんどがこういう歴史的遺産が観光資源になれてない国だと思うし。日本も最近になってやっと「観光立国」とか言い始めた。戦後は生産性向上に邁進して先進国になったけど、人口減少と経済の伸びしろに限界が見えて、観光資源を開発してるって順序が逆な気がするけど、
金閣寺の建立が1397年だから奈良とかも含めるともっと古くからの遺産もあるので、その辺うまく宣伝して観光立国にもなれればいいと思う。
変に話は逸れたが、お次はお待ちかね「ピサの斜塔」へ。
上の方を見るとあまり斜め感ないけど、一番下を見るとかなり斜めになっている。
隣の大聖堂と並べてみると↓
実際中に入ってどこまで斜めなのか知りたかったが、事前に時間指定のチケットがないと入れないので、もしどうしても斜塔の中に入りたい方はチケットの事前購入をおすすめする。
職務質問で傷ついた心も（相当しつこい）癒やされて来たので、お腹が空いて来た。
駅の戻る途中で何か食べてようと駅へ向かう。
駅までの道すがら振り返ると↑。こう見ると手前の家と比べて左に傾いている。
Pisaに来たからPizzaでも食べようかとしょーもないこと考えて歩いていたが、何となくピサの気分ではなく、パスタの気分。しばらく歩くとオープンテラスの店を発見。
イタリアのレストランなんて変な呼び込みしてるような店以外は外れはない（あくまで経験則、ベネチアでは変な呼び込みしてる店で激まず+ぼったくりにあったけどｗ）ので、感覚を頼りにオープンテラスの店へ。
とりあえずイタリアビールをオーダー。
食事はピサではなく、食べたかったパスタをオーダー。
全く問題ない、って書き方したら偉そうだけど、本当においしい。
あさりの出汁とオリーブオイルとアルデンテがうまくマッチしていた。
ビール飲んで最高のパスタ食べて大満足なランチになった。
最高のランチを頂いたのは↓のお店。ピサに行かれる際は是非どうぞ！！
http://www.osterialoscioglipepe.it/
ビールも2本頂きかなり気分もよくなって来たので駅まで散歩。
ピサ＝斜塔ってイメージしかなかったけど、なかなか素晴らしい景色に驚いた！！
川沿いに両サイドカラフルな町並みが続くというのがフィレンチェとかぶるからなのか、すごく斜塔推しだけど、こういう町並みをもっと推してもいいね。
斜塔とピサの町並みと最高のランチに舌鼓を打ち、大満足で駅へ。
またまた警官一杯いたけど、目を合わせずにそそくさとホームへ。
本当に悪いことなんて何もしてないですよ、イタリアでも日本でも。
無事にホームに着いたので電車に乗ってフィレンチェへ。
帰りは快速じゃなくて各駅停車だったから1時間20分くらいでフィレンチェ到着。
＜その⑨ ACホテルフィレンチェへ続く＞
reiwa-tsuredure.hatenablog.com
